歯ぎしり
歯ぎしりとは
歯ぎしり(ブラキシズム)は、歯をすり合わせたり強く噛みしめたりする行為です。自覚の無い方も多いかもしれませんが、睡眠時など無意識に歯ぎしりをしている方も多いです。
一般的な治療法は、スプリント(マウスピース)を装着し、歯ぎしりの負担を軽減させます。歯ぎしりの原因はストレスである可能性が高いため、ストレスを軽減することが最も重要です。
私は歯ぎしりしているの?
日本人の歯ぎしりの割合については、さまざまな研究がありますが、具体的な数字は研究によって異なります。
一般的に、歯ぎしりは比較的多くの人に見られる現象であり、成人のおよそ8%から31%程度が何らかの形で歯ぎしりを経験していると報告されています。
子供の場合は、約14%から20%程度が歯ぎしりをするとされています。
歯ぎしりが及ぼす悪影響
- 歯が折れる、すり減る
- 歯の根の破折
- 被せ物や詰め物が外れる、割れる
- 義歯が割れる
- 歯周病の悪化
- 顎関節症の悪化
- 肩こり、腰痛、偏頭痛、あごの疲れ、目の奥の痛みなどの体調不良
- 横で寝ている人の迷惑になることがある
- 睡眠時無呼吸症候群との関連性が指摘されている
歯ぎしりの種類と
治療方法について
歯ぎしり、医学用語では「ブラキシズム」と呼ばれますが、主に2つのタイプがあります。
睡眠中の歯ぎしりと覚醒時の歯ぎしりです。それぞれ少し異なるメカニズムで起こります。
睡眠中の歯ぎしり
- このタイプは、睡眠中の無意識の行為で、主にREM(急速眼球運動)睡眠中に発生します。
- 睡眠中、特にREM睡眠の段階では、筋肉は通常リラックスしていますが、顎の筋肉は活動を続けることがあります。このため、顎の筋肉が緊張し、歯が強くこすり合わされることがあります。
- ストレスや不安、睡眠障害(睡眠時無呼吸症候群など)、あるいは特定の薬剤の使用が、睡眠中の歯ぎしりを引き起こす要因となることがあります。
覚醒時の歯ぎしり
- 覚醒時の歯ぎしりは、しばしばストレスや不安、集中する際の習慣など、心理的要因に関連しています。
- このタイプは意識的、または半意識的な状態で起こり、顎の筋肉に緊張をもたらし、歯を噛みしめるか、横にこすり合わせることがあります。
- 覚醒時の歯ぎしりは、姿勢や顎の位置にも影響されることがあります。
これらの数字は、研究の方法、参加者の年齢層、健康状態など、多くの要因によって変動するため、具体的な割合は一概には言えません。
また、自覚症状がない場合や軽度の場合は、本人や家族が気づかないこともあり、実際の割合はこれらの推定値よりも高い可能性があります。
歯ぎしりは、歯の摩耗や破損、顎関節の問題、または筋肉の痛みなど、さまざまな口腔内問題を引き起こす可能性があります。
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歯ぎしりの治療方法
治療には、マウスガードの使用、ストレス管理、顎関節療法、一部の専門医療機関では薬物療法が含まれることがあります。
特定の症状や状態について詳細なアドバイスが必要な場合は、歯科専門家や医師に相談することをお勧めします。