歯周病(歯肉炎や歯周炎)は、世界中で非常に一般的な非感染性疾患のひとつであり、WHOによれば、全世界の約19%の成人が重度の歯周病を患っていると推定されています。特に、歯周病は歯を支える組織や骨を破壊し、最終的には歯が抜ける原因となることもあります。歯周病は早期には自覚症状が少ないため、進行するまで気づかれないことが多いですが、早期発見と治療が重要です。
また、ギネス世界記録によると、歯周病は最も一般的な非感染性疾患の1つであり、地域によっては最大90%の学齢児童や大人が何らかの形の歯周病に影響されていると報告されています。これにより、歯の損失や痛み、さらには全身の健康リスクが高まる可能性があります。
歯周病を防ぐためには、定期的な歯科検診と適切な口腔ケアが不可欠です。
歯周病は、歯と歯茎の周りの組織に影響を及ぼす病気で、進行すると歯を支える骨まで損傷を与える可能性があります。初期段階では自覚症状が少ないことが多いですが、いくつかの明確なサインや症状があります。これらのサインを早期に発見し、治療を受けることが重要です。以下は、歯周病の主なサインです。
1. 歯茎の腫れや赤み
- 健康な歯茎はピンク色で引き締まっているのに対し、歯周病になると歯茎が赤く腫れることがあります。腫れた歯茎は触ると柔らかく、炎症が進むと痛みを伴うこともあります。
2. 歯茎からの出血
- 歯ブラシやデンタルフロスを使用したときに歯茎から血が出るのは、歯周病の初期サインである可能性があります。特に、軽い刺激で出血が見られる場合、歯茎が炎症を起こしている可能性が高いです。これを放置すると、炎症が進行して歯周病に発展します。
3. 歯茎の下がり(歯肉退縮)
- 歯周病が進行すると、歯茎が徐々に下がり、歯が長く見えるようになることがあります。これは歯を支える組織が損なわれている兆候で、歯根が露出することで歯が敏感になることもあります。
4. 口臭(悪臭)や不快な味
- 歯周病が進行すると、口の中で細菌が増殖し、その影響で口臭がひどくなることがあります。また、常に不快な味を感じることもあります。これは、細菌が歯周ポケットに溜まり、炎症を引き起こすためです。
5. 歯の動揺やぐらつき
- 歯周病が進行すると、歯を支える骨が破壊され、歯が動揺する、またはぐらつくことがあります。重度の場合、歯が自然に抜けてしまうこともあります。
6. 膿が出る
- 歯茎や歯の周囲に膿が溜まり、歯茎から膿が出ることがあります。これは、歯茎や歯の周りに細菌が感染し、炎症が進行していることを示します。膿は通常、悪臭を伴い、治療を要する深刻なサインです。
7. 噛んだときの痛みや違和感
- 歯周病が進行すると、噛んだときに痛みや違和感を感じることがあります。これは、歯周組織の炎症や、歯を支える骨が破壊されているために起こる症状です。
8. 歯と歯の間の隙間が広がる
- 歯周病により、歯を支える骨が減少し、歯と歯の間の隙間が広がってくることがあります。これにより、食べ物が詰まりやすくなるなどの問題が生じることもあります。
早期発見・治療の重要性
歯周病は初期段階では症状が軽いため、自覚しにくいことが多いですが、早期に発見し治療を始めることで進行を止めることが可能です。特に次のようなサインが見られた場合は、早めに歯科医院で検査を受けることをおすすめします。
- 歯茎が頻繁に腫れる、出血する
- 口臭が改善されない
- 歯が揺れる、噛んだときに違和感がある
歯周病の予防として、定期的な歯科検診や正しいブラッシング、デンタルフロスの使用なども非常に重要です。歯石やプラークの蓄積を防ぐことで、歯周病のリスクを大幅に減らすことができます。
en歯科クリニック大森駅前
大森の歯医者・歯科|歯周病学会認定医在籍
日付: 2024年10月10日 カテゴリ:新着情報 and tagged ブログ, 治療のヒント